内分泌内科
●内分泌内科
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内分泌内科が令和2年5月1日から新設されました。
内分泌疾患(甲状腺、骨/Ca代謝異常、骨粗鬆症)、糖尿病、リウマチ性疾患(関節リウマチ)、睡眠異常、慢性腎臓病・透析診療など、ホルモンをつくる臓器の病気及びホルモンの作用の異常をきたす疾患で幅広い治療をする診療科です。

甲状腺疾患は我が国では特に多く、無症状で治療を受けていない推定患者数を含めると860万人を超えるかそれ以上の多数の患者が存在する疾患です。当院では超音波検査や、薬物療法、内分泌外科での手術も含め包括的な治療を提供しています。
骨粗鬆症も人口の高齢化と共に増加し、股関節近傍の骨折である大腿骨頸部骨折の原因となります。高齢になればなるほど骨折後に健康寿命が損なわれ要支援・要介護の原因となります。現在使用できる薬剤でかなりの骨折が防止できることがわかっていますが、食事や運動など日常生活の改善なども含めた効率的なトータルケアによって、自立した時間を延長することを目指しています。

それ以外の稀少な内分泌疾患も内分泌代謝専門医による緻密な管理が可能な環境となっています。


甲状腺疾患、骨粗鬆症/代謝性骨疾患、下垂体疾患、副腎疾患、種々疾患に伴う内分泌異常
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●甲状腺疾患

橋本病
(慢性甲状腺炎)
橋本病(慢性甲状腺炎)は甲状腺疾患のうち、最も多い疾患です。ただ、その7割程度の患者さんは甲状腺機能が正常であるため、無症状の患者さんの殆どが甲状腺疾患を患っているとの自覚がないのが実状です。
バセドウ病 若年者では頻脈、動悸、手指の細かいふるえ、暑がり、発汗、空腹感強くよく食べるのに痩せる。イライラ、落ち着きがない、など機能亢進に伴う症状が分かりやすく発現します。
甲状腺腫瘍疾患 甲状腺腫瘍は良性腫瘍、悪性腫瘍、腺腫様甲状腺腫、のう胞などに分類されます。多発性の腫瘍性病変である腺腫様甲状腺腫でもおよそ20%程度に悪性変化がみられるとの報告もあります。

●骨粗鬆症/骨代謝疾患

骨粗鬆症 当院にてDXAを用いた骨量測定装置で骨密度を測定し、骨粗鬆症と診断された患者さんにおきましては薬物治療を開始します。また、骨折例では骨密度に関わらず治療を開始します。骨量増加による骨脆弱性の改善のみならず、転倒リスク(フレイル/サルコペニアでの転倒リスク、不眠症での夜間転倒リスク、糖尿病での低血糖による転倒リスク)などを考慮して転倒防止を心がけるとともに、必要な場合にはバランス感覚改善のための運動療法も行います。
副甲状腺機能亢進症 大半が副甲状腺腺腫による副甲状腺ホルモン過剰症です。副甲状腺ホルモン過剰による骨吸収の亢進、リン利尿により高カルシウム血症、低リン血症がおこります。皮質骨が減少し大腿骨頸部骨折リスクとなります。当院では副甲状腺疾患をエコーをはじめCT, MRIなどの画像診断により局在診断を行ったうえで必要な患者さんには外科的治療法を施工します。手術後の低カルシウム血症や骨粗鬆症治療についても安定する時期まで当科にて管理いたします。
骨軟化症 カルシウム/ビタミンD欠乏に伴う骨軟化症の患者さんを日本人高齢者ではよく見かけます。活性型ビタミンD製剤による治療のみならず、食事指導によってカルシウム/ビタミンD摂取量の増加を図っていきます。

2019年4月1日より大野記念病院に超音波検査センターを開設し、腹部(消化管を含む)・心臓・体表(甲状腺、乳腺、皮下組織、褥瘡)・血管(頸動脈、上趾血管、下肢血管、シャント血管)・整形領域(関節、靭帯)・リウマチ関節が検査対象となっております。また、昨年の秋には最新鋭の超音波検査装置(Canon Aplio a550)を導入し、Elastography(組織の硬さを容易にリアルタイムにカラーマップで表示)と高画質な画像による甲状腺腫瘍の質的評価が可能となっております。当院の検査対応としては、予約検査だけでなく外来診察時間帯に随時検査を受付けておりますので、ご利用いただければ幸いです。最後に、本超音波検査センターでは、迅速な検査対応による早期発見と精度の高い検査所見を目標に邁進してまいります。

●甲状腺超音波(エコー)検査の目的と有用性
人間の耳には聞こえない周波数の音波を甲状腺にあて、その反射波をコンピューター処理し、画像化して観察するのがエコー検査です。X線CT検査時の被ばくも避けられ、腫瘍などは継続してサイズや性状の変化を見るために、甲状腺診療分野では最も重要で頻用される画像検査となっています。

●当院での甲状腺超音波検査・穿刺吸引細胞診の運用
甲状腺エコー下穿刺吸引細胞診は、超音波機器の深触子(プローブ)を頸部にあてて、エコー画像を見ながら腫瘤内の特に悪性変化の顕著な部位に穿刺針の針先を進め、陰圧によりその部位の細胞を採取し、顕微鏡検査で細胞の良否を判定する検査です。
侵襲的な検査と思われるかもしれませんが、外来で可能で施術後はそのまま帰宅可能です。細胞標本を顕微鏡で良否判定する検査ですので、検査後の結果判定までは数日を要します。特に甲状腺癌のなかで一番多い乳頭腺癌の診断に威力を発揮します。

●甲状腺機能異常
主に薬物療法が主体となります。機能異常の大半は自己免疫疾患に由来します。一方、薬物は機能亢進症に対して甲状腺ホルモン合成抑制薬を、機能低下症に対しては甲状腺ホルモンの経口補充投与を主体とするため、原因治療ではありません。そのため、年余にわたっての治療となります。ただし、大半の患者さんでは病勢が落ち着いた時点で3ケ月ごとの受診間隔となり長期間にわたる診療が継続可能です。
●甲状腺腫瘍
悪性腫瘍除外のために殆どの患者さんでエコー下吸引細胞診を施行します。エコー下で行うため安全に施行可能です。大半が良性腫瘍のためにエコー観察を継続的に半年~1年毎に行いますが、悪性の場合には当院内分泌外科の専門医により外科的切除が行われます。

 
 

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ご紹介いただきました患者さんは、診療方針が出次第、最大限紹介先に逆紹介させていただきます。薬物療法の患者さんにつきましては薬物が維持量になった時点で、また妊娠などの緻密な甲状腺機能の調節を要する患者さんについては、当院でハイリスク時については管理させていただきます。

名誉院長 稲葉 雅章 医学博士
日本内科学会認定内科医
日本内科学会総合内科専門医
日本内分泌学会内分泌代謝科(内科)専門医
日本内分泌学会内分泌代謝指導医
日本糖尿病学会専門医
日本リウマチ学会リウマチ専門医
日本リウマチ学会リウマチ指導医
日本骨粗鬆症学会認定医
日本臨床薬理学会指導医
趣味 読書
患者さんへ一言 個人の患者さんがわかりやすく理解できるように治療の説明をこころがけます。
一緒になって体調が良くなりますよう頑張っていきたいと思います。
医員 林 礼行
はやし のりゆき
医学博士
日本内科学会認定内科医
日本骨粗鬆症学会認定医
日本リウマチ学会リウマチ専門医
日本内分泌学会内分泌代謝科(内科)専門医
日本リウマチ学会登録ソノグラファー
趣味 読書、旅行、子どもと遊ぶ
患者さんへ一言 患者様の気持ちに寄り添う医療を目指しています。よろしくお願いします。

内分泌内科スケジュール
※横にスクロールすると表を見ることができます
時間
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稲葉 雅章
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稲葉 雅章
林 礼行
林 礼行

2020年8月現在

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