お腹のヘルニアセンター
患者さまの不安に寄り添う、安心で確かなヘルニア治療
腹部ヘルニア(お腹のヘルニア)全般に対応しています。
- 鼠径部ヘルニア(足のつけ根付近)
- 鼠径ヘルニア
- 大腿ヘルニア
- 閉鎖孔ヘルニア
- 腹壁ヘルニア(お腹の壁部分)
- 臍ヘルニア(でべそ)
- 腹壁瘢痕ヘルニア(手術跡の部分にできる)
- 傍ストーマヘルニア(人工肛門周囲などに発生)
当センターでは、鼠径部ヘルニア(鼠径・大腿・閉鎖孔)や腹壁ヘルニア(臍・腹壁瘢痕・傍ヘルニア)など、さまざまな腹部ヘルニアの診療を行っています。
特に鼠径ヘルニアは頻度が高く、日本では年間約15万人が手術を受けています。
ヘルニアは、臓器が脱出したまま戻らなくなる「嵌頓」を起こすこともあり、基本的には手術による治療をおすすめしています。
当センターでは、腹腔鏡による低侵襲手術を中心に、患者さまの状態に応じて切開手術も選択可能です。入院は通常2泊3日ですが、早期退院やゆとりある入院も対応いたします。お腹の違和感やふくらみが気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
お腹のヘルニア手術について
主な手術の流れ
腹腔鏡による鼠径ヘルニア手術は、低侵襲・早期回復・両側対応のしやすさです。
腹腔鏡手術は、ヘルニアの治療法として主流になっています。
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01
腹腔鏡の挿入と手術操作
Safe Surgery
小さな切開(通常3か所)からカメラと器具を挿入し、腹腔内をモニターで確認しながら手術をすすめます。 おへその中を約2cm切開し、そこから腹腔鏡を入れて、手術を行います。腹膜の外側に器具を入れるので、内臓を傷つけません。

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02
脱出部の整復
Hernia Reduction
腸のヘルニア(脱出)部分を腹膜と一緒にお腹の中に戻します。

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03
メッシュで補強
Mesh Reinforcement
ヘルニア門(脱出部)を医療用メッシュで補強し、再発を防ぎます。ヘルニア(脱出)が起こっていた「穴」を塞ぐように、メッシュを入れて、固定します。
術後の傷あとが気になる方にも安心していただけるよう、創部の仕上がりに細心の注意を払っています。
患者さんのメリット
気になるふくらみに、
確かな診断と安心の治療を
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専門医による高度な診療体制
日本外科学会指導医や日本内視鏡外科学会技術認定医など、専門医が在籍しており、幅広いお腹のヘルニア疾患に対応が可能です。
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腹腔鏡による低侵襲治療
腹腔鏡手術で傷が小さく、術後の痛みや出血が少ないなど、患者負担の少ない治療が可能です。 また両側のヘルニアにも同時対応しやすいこともメリットです。
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多職種連携による安心のサポート体制
外科・消化器外科との連携はもちろん、内科系診療科との連携により、合併症を抱える高齢者や持病のある患者さんにも安全な治療の提供が可能です。
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患者一人ひとりに合わせた治療選択と柔軟な入院対応
手術法の選択(腹腔鏡・切開)や、2泊3日を基本とした柔軟な入院スケジュールなど、患者さまの希望や状態に応じた個別対応が可能です。社会復帰が早く仕事や生活との両立にも配慮しております。
診療案内
外来担当医表
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 9:00~12:00 |
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午後 13:00~17:00 |
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Q&A
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A 腹膜や腸などの臓器が、本来の位置から鼠径部(足の付け根)に飛び出してしまう状態です。膨らみや違和感があり、放置すると腸閉塞などの合併症を引き起こすこともあります。
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A 腹膜や腸などの臓器が、本来の位置から鼠径部(足の付け根)に飛び出してしまう状態です。膨らみや違和感があり、放置すると腸閉塞などの合併症を引き起こすこともあります。下腹部や足の付け根に膨らみが現れたり、違和感・痛みを感じる場合は早めの受診をおすすめします。特に膨らみが硬くなったり、戻らなくなった場合は緊急対応が必要です。
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A 当院では、腹腔鏡手術での治療を推奨しており、傷が小さく回復が早い方法を採用しています。患者さんの状態や状況に応じて、開腹手術での対応も可能ですので、相談頂ければと思います。
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A もちろん可能です。女性や高齢者に多い大腿ヘルニアや腹壁瘢痕ヘルニアにも対応しており、専門医が丁寧に診察・治療を行います。
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A 多くの患者さまは、2泊3日での手術・入院が可能です。ご状態によっては、1泊2日での早期退院にも対応しております。また、術後の経過がご心配な方や、ゆっくり療養を希望される方には、少し長めの入院もご相談いただけます。患者さま一人ひとりのご希望に寄り添った対応を心がけておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。