大野記念病院 リウマチ・膠原病センター

2026.07.21

治療について

関節リウマチの薬物療法

関節リウマチ治療薬の進化

かつての関節リウマチ治療では、鎮痛薬やステロイド、効果の弱い抗リウマチ薬が中心でした。鎮痛薬は痛みを和らげるものの関節破壊を防ぐことはできず、ステロイドも強い抗炎症作用がある一方で、長期使用による副作用の関節破壊の抑制効果に限界がありました。

1970年代以降は抗リウマチ薬が普及し、1999年以降には高い効果を持つメトトレキサートが日本でも広く使用されるようになりました。さらに、2003年からは生物学的製剤、2013年からはJAK阻害薬が登場し、関節リウマチ治療は大きく進歩しました。

現在の薬物療法で目指す治療

現在は、メトトレキサートを中心とした抗リウマチ薬に加え、生物学的製剤やJAK阻害薬を患者さんの状態に応じて使用します。これらの薬は、炎症の原因となる免疫異常やサイトカインの働きを抑えることで、関節の炎症や破壊の進行を効果的に防ぎます。

また、必要に応じて発症初期から積極的な治療を行うことで、関節機能の維持や生活の質の向上が期待できます。新たな治療薬の開発が進んだことで、関節リウマチは以前と比べて良好な状態を長く保てる病気になっています。

【参考文献】
監修 山中寿 「関節リウマチのことがよくわかる本」(講談社)
監修 宮坂信之 「関節リウマチ」(法研)