診療科/担当部ご案内

リハビリテーション科

当科の特色

リハビリテーション科は、運動器疾患(骨折、椎間板ヘルニア、肩関節周囲炎、退行性変性疾患など)、脳血管疾患(運動麻痺、嚥下障害、高次脳機能障害など)、呼吸器疾患(COPD、肺炎など)、がん等、様々な疾患に対し、リハビリテーション専門職である理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)がそれぞれの患者さんの障害ニーズに沿った評価を行い、各患者さんに最も適切なリハビリテーションを実践提供しています。
30名を超えるセラピスト(PT・OT・ST)が在籍しており、術前から介入することにより機能回復・維持を目指しています。
また、入院患者さん、外来患者さんへのアプローチのみならず、理学療法士が直接自宅にお伺いし、リハビリテーションサービスの提供を行う訪問リハビリテーションも行っております。

各疾患別のリハビリテーションの主な対象

  1. 運動器リハビリテーション

    整形外科疾患:手足・脊椎の骨折、人工関節置換術後、腰痛、頚部痛、肩関節周囲炎、退行変性疾患、腰椎椎間板ヘルニア、靱帯損傷、変形性関節症、四肢の切断、様々な運動器由来の疼痛など

  2. 脳血管疾患等リハビリテーション

    中枢神経疾患:脳卒中、脊髄損傷、脳の外傷、中枢神経の変性疾患、腫瘍、脳血管の異常、脳炎など

  3. 廃用症候群リハビリテーション

    内科的疾患や安静臥床などによる廃用症候群

  4. 呼吸器リハビリテーション

    呼吸器疾患:肺炎、慢性閉塞性肺疾患、気胸、全身麻酔下での外科開腹術後の肺機能低下など

  5. がんのリハビリテーション

    がん疾患に対して
    ・手術を行った患者への「周術期リハビリテーション」
    ・化学療法を行う(行った)患者や、術後回復期の患者への「回復期・維持期リハビリテーション」
    ・痛みや苦痛への緩和的治療を目的とした患者への「緩和期リハビリテーション」
    など、それぞれに適した内容のリハビリテーションを提供します。

セラピストの仕事内容

理学療法士(PT)

理学療法とは、病気、けが、高齢、障害などによって身体運動機能が低下した状態にある人々に対し、
1.身体運動機能の維持・改善を目的とした運動療法(ストレッチ、筋力強化など)
2.痛みなどに対して、温熱、電気、水、光線などの物理的手段を用いて行われる物理療法
3.日常生活での様々な活動に対する日常生活活動(ADL;Activity of Daily Living)訓練
を総合的に実施する治療法であり、理学療法士はこれらの治療全般を担っています。また、運動や動作の専門性を生かし、福祉用具の適用相談、住宅改修相談も行います。

作業療法士(OT)

移動、食事、排泄、入浴等の日常生活活動に関するADL訓練、家事、外出等の手段的日常生活活動(IADL;instrumental activities of daily living)訓練、作業耐久性の向上、作業手順の習得、就労環境への適応等の職業関連活動の訓練、福祉用具の使用などに関する訓練、退院後の住環境への適応訓練、高次脳機能障害等に対するリハビリテーションを担っています。
当院では主に、脳血管疾患後の後遺症に対する高次脳機能訓練、ADL訓練と、外傷・骨折、五十肩等の上肢・手指に関する整形外科疾患の機能障害に対してリハビリテーションを提供しています。

言語聴覚士(ST)

ことばによるコミュニケーションに問題がある方に対して、専門的なサービスを提供し支援する専門職です。
言語聴覚士は、脳血管疾患後の後遺症からうまく話せない、話が理解できない、文字が読めないといったコミュニケーションに問題が生じる言語障害、構音障害、高次脳機能障害や、うまく噛めない、飲み込めない等の人として必要不可欠な「食べる」、「飲む」といった問題(摂食・嚥下障害)、咽頭がんなどで声帯を失った後の音声障害のリハビリテーションを担っています。

訪問リハビリテーション

「まずは家の中での移動や動作を安心してできるようになりたい」「身の回りの動作や家事の動作ができるようになりたい」「リハビリをしたいけど通いで行くのは体力的にも不安だ」「家族と一緒に介助したい」など、お悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

サービス内容

  • 移動や日常生活での動作をおこないやすくするための、関節可動域訓練や筋力増強などの身体機能訓練
  • ご自宅での環境に合わせた、歩行訓練や日常生活動作(身の回りの動作や家事動作など)の訓練
  • より生活しやすくするための道具や住宅環境の検討・助言
  • ご自宅の環境やご家族のお力を考慮した、介助方法の指導
  • 利用者様らしい生活が送れるよう、趣味的な活動やその他さまざまな活動の援助

訪問リハの対象となる方

要支援認定・要介護認定の結果、「要支援1、2」または「要介護1~5」と判定され、主治医が訪問リハビリテーションを必要と認めた方

訪問リハの対象地域

提供区域:西区・浪速区・西成区は全域OKで、港区・中央区・天王寺区・阿倍野区・大正区は一部当事業所からの訪問が可能な範囲となりますので、ぜひ一度ご相談ください。

お問い合わせ

代表電話

Tel.06-6531-1815

電話受付時間平日9:00~17:00・土曜日9:00~13:00
※救急センターへの問い合わせは24時間対応