腎臓病セミナー
1月10日 2025年度第4回目の腎臓病教室を開催しました
テーマ:その食事、エネルギー(カロリー)足りていますか?
講師:栄養科 科長 小松管理栄養士
参加者:17名
アンケート結果:満足度/100%(「とても良い」・「良い」)
内容の参考度/100%
次回参加意欲/93%
腎臓病の食事療法では「たんぱく質を控える」ことがよく言われますが、実はそれだけでは不十分です。たんぱく質を減らすと、同時にエネルギー(カロリー)も減ってしまいます。
エネルギー不足は筋肉の分解を招き、フレイル(虚弱)のリスクを高めます。フレイルになると、体力や活動量が低下し、生活の質が大きく下がります。
では、どれくらいのエネルギーが必要なのか、一緒に計算!
目安は標準体重×30~35kcalです。標準体重は「身長(m)×身長(m)×22」で求めます。例えば、身長155cmの方なら、標準体重は約52.9kg。必要なエネルギーは約1,600kcalです。思ったより多いと感じませんか?
エネルギー不足のサインについてお話して、ご自身の体の状態を確認!
○ 3カ月で体重が3%以上減った
○ 以前より、疲れやすい、だるい
○ 筋肉量が減ってきた(指輪っかテストで確認)
こうした兆候があれば、食事を見直す必要があります。
食事のバランスも大切です!
6つの基礎食品群(穀類、魚・肉・卵・大豆製品、乳製品、野菜、果実、油脂)を偏りなく取り入れることで、必要な栄養素を確保できます。
では、どうやってエネルギーを増やすのでしょう?
○ 主食をしっかり食べる(ごはん・パン・麺類)
○ 油を上手に使う(揚げ物や炒め物)
○ 間食や市販品を活用(エネルギー補給ゼリー、粉飴など)
ちょっとした工夫:ごはんを炊くときに油をほんの少し加えるだけで、カロリーアップができます。味や食感に大きな変化はなく、簡単にエネルギーを補えます。
今回の教室では、「どう控えるか」だけでなく「どう満たすか」の視点を重視しました。制限した上で、必要なエネルギーを賢く確保する工夫を取り入れることで、筋肉を守り、毎日の生活を前向きに支える食事が実現できます。
次回の腎臓病教室は、理学療法士による「腎臓病とフレイル~”動く”ことは、未来の自分への健康投資~」です。ぜひ、ご参加お待ちしております。
